2008年07月27日 11:15
共有とは何か
家庭内にパソコンが一台しかないときは、別にデータの共有なんて難しいことを考えなくてもいいですよ。一台のパソコンにどんどんデータを溜め込んで、必要になったらそのデータを読み込めばいいですから。ところが家庭内に複数台のパソコンがある場合、どうしても『データの共有』ということを考えざるを得なくなります。
音楽ファイルや動画ファイルを、他のパソコンでも再生できると・・・楽しいはず!
共有とは何であるかを簡単に言うと、自分のパソコンの中に保存してあるファイルをネットワーク上(家庭内LAN上)に公開しておくことをいいます。そのファイルにアクセスを許可された同一LAN内上のその他のユーザーは、まるで自分のパソコンに保存されているファイルを扱うかのように・・・その共有ファイルを扱うことができます。
たとえば、家庭内で唯一テレビ視聴機能があるお父さんのパソコンで録画したテレビ番組を・・・どうしても長男のパソコンで観たいとします。
こういった場合どのような方法が考えられるでしょうか?
外部のメディアにいったんコピーする方法
一番簡単に思いつくのは、お父さんのパソコンに保存してある動画ファイルをDVD-RWや外付けHDDなどにコピーして、長男のパソコンで再生する方法。これは一番シンプルな方法なんだけれど、ちょっと面倒くさい。だって、別のパソコンで録画した番組を観たいと思うたびに・・・わざわざ毎回お父さんのパソコンで動画ファイルを外部のメディアにコピーしなければいけないのは、結構な手間と労力が必要になるからだ。
ちょっと話は逸れますが・・・もう少し別の視点から考えてみよう。動画ファイルではなくてExcelで作った住所録を共有したいとする。お父さんのパソコンに保存してある住所録を、いったんCD-RWにコピーをして・・・長男のパソコンへ持って行き、長男のパソコンへコピーしました。その後長男のパソコンで住所録を編集した。ここで問題になってくるのが、データの不同一性。お父さんのパソコンに保存してある住所録と、長男のパソコンに保存してある住所録は同一のものではありませんよね?長男が編集した最新の住所録を、お父さんのパソコンでも使えるようにするには・・・もう一度長男のパソコンからお父さんのパソコンへデータをコピーしてやらないといけません。面倒ですよね?
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こういった書き方をすると・・・『いちいちデータをそれぞれのパソコンにコピーするのではなくて、住所録専用のディスク(CD-RWなど)みたいなものを作ってしまえばいいじゃん。住所録を編集する人がそのCD-RWを読み込んじゃえばデータの同期の問題は解決するでしょ?』という人もいるかもしれません。
たしかに、そうかもしれませんが、この方法にも問題があります。CD-RWみたいな外部メディアは容量が少ないし、内蔵HDDに比べて速度が遅いので、データ量が増えてきたときは管理が大変になる。また、CD-RWみたいなディスクは紛失する可能性が高い。紛失したときのために、パソコンにバックアップをとったとしても、どのパソコンに最新のバックアップを保存したかがわからなくなる可能性もある。こういった問題点を踏まえてよくよく考えると・・・ディスクにデータを保存して共有する方法はスマートで安全な方法ではないということがわかってもらえると思います。
共有フォルダを作成する方法
共有フォルダという言葉を聞いたことがありますか?
家庭内で共有したいデータがある場合、そのデータを一つのフォルダにまとめて・・・そのフォルダを共有フォルダに設定することによって、家庭内のどのパソコンからでも共有フォルダ内のデータにアクセスすることができるという便利な仕組みのことを指します。
お父さんのパソコンで録画した動画ファイルの保存フォルダを共有フォルダとして設定する。
そうすることによって、同じ家庭内LAN上にある長男のパソコンからでも、お父さんのパソコンにある動画ファイルにアクセスできるようになるので・・・手軽にお父さんのパソコン以外のPCで録画したテレビ番組を観ることができます。
この方法は一見、データを手軽に共有できる便利な方法のように見えるけれど・・・大きな欠点が!
共有フォルダが存在するパソコンの電源が入っていないと、他のパソコンは共有フォルダにアクセスできないということ。
お父さんのパソコンの電源が入っていないと、長男のパソコンからはお父さんのパソコンの中にある共有フォルダにアクセスできないのです。
わざわざお父さんの部屋までパソコンの電源を入れに行くのも、これまた面倒な話ですよね?
【ルーター経由で共有設定する方法】
自分でも共有フォルダを作成してみたい、プリンターを共有設定にしてみたいという方は以下のWebサイトを参考にやってみてください。丁寧に書かれてあるので、手順通りにちゃんとやればまず成功すると思います。
■ルータ経由でファイル共有やプリンタ共有する設定について→http://www.iodata.jp/support/qanda/faq/10117.htm
NASを導入する

さて、ここからが今回の記事の本題です♪
データの共有に悩んでいる人は、思い切ってNASを導入しましょう!!ってお話です。
NASっていうのは英語の『Network Attached Storage』の略で・・・
ネットワークに直接接続するストレージ(記憶媒体)のことを指します。ネットワークに直接接続するハードディスクドライブと言わなかったのは、NAS自体に独自のCPUとOSが前もって組み込まれており、NAS自身がファイルサーバーの役割を果たすからです。
ルーターのLAN端子にNASを接続することによって、ルーターがNASに対してローカルIPアドレスを配布します。
それによって、LAN上のどのパソコンからでもNAS内に保存されているファイルにアクセスして・・・読み込んだり書き込んだりすることが可能になるわけです。
NASの特徴
手軽にデータの共有が可能
パソコンに共有フォルダを作った場合、他のパソコンがその中のファイルにアクセスする為には・・・共有フォルダが存在するパソコンの電源がONである必要がある。
これがパソコンに共有フォルダを作成する際の一番の弱点だったのですが、これをNASは見事に解決してくれる。
NASはルーターに直接接続するストレージ=ファイルサーバーであるために、ルーター配下のそれぞれのパソコンから自由にNAS内の共有資源にアクセスし、利用することができる。もちろんフォルダごとにアクセス制限もかけられるので、セキュリティ的にも安心だ。
PCの電源と連動して自動的にON,OFFになるNASも!
NASといえば、一種のファイルサーバーのようなものだから・・・
24時間365日電源入りっぱなしというのが普通です。
ただ普通の家庭で年中無休でNASを稼働させておかなければいけない状況っていうのは少ないはず。そうなると必要なときだけ電源をONにするわけですが・・・それだと『PC内に共有フォルダを作成する方法』とあまり代わり映えがしない。パソコンとNASの距離が離れている場合、わざわざNASの電源を入れに行くのも面倒ですよね。
そういったNASの不便さを解決してくれるのが『PC連動電源機能』のついているNASです。
バッファロー製のNASにはこの『PC連動電源機能』がついています。
この機能があれば、パソコンの電源に連動してNASの電源もON、OFFが自動的に切り替わるので・・・
電気代の節約、真夜中にNASの音が耳障りで目が覚めるといったこともありません♪

LAN内のパソコンのうち、どれか一つでも電源がONになると・・・
NASはコレを察知して、自動的に自身の電源をONにします。

ノートパソコンの電源をOFFにしました。
NASはコレを察知して、自動的に自身の電源をOFFにします。
RAID機能付きのNASが便利
RAIDというのは、複数のHDDをまるで一つのHDDであるかのように扱う技術のことで、書き込みの高速化やデータを安全に保存するために応用されている。RAIDは0から5まで6種類あるのだけれど、一般的に僕らが目にするのは次の2つ。

上の図はRAID-0を表します。
2つのハードディスクにデータを分散して書き込むため・・・データの読み書きが高速化します。特徴としては・・・
- ひとつのHDDに保存する方法よりもデータの読み書きが高速化する
- NAS全体でHDD2台分の容量が保存できるので、大容量のデータが保存可能
ということで、動画ファイルなどを大量に保存する場合には最適な方法です。
短所をあげるとすれば、両方のHDDにデータを分散して書き込んでいるために、もしHDDが故障した際にはまったくデータが復旧できないということですかね。。

こちらはRAID-1(ミラーリング)です。
2つのハードディスクに全く同じデータを同時に書き込みます。特徴としては・・・
- 2つのハードディスクに全く同じデータを書き込んでいるので、どちらか一方のHDDが故障した際には、もう一方のHDDからデータを復旧できる
- 故障したHDDを交換すれば、またミラーリングが可能
ということです。ただし、両方のHDDが同時に故障した際にはデータの復旧はできません。またRAID-0と違って、NAS全体でHDD一台分の容量しか保存できません。
『どうしても消失したくない大切なデータがある』という人にお勧めします。
さて、NASの導入♪
NAS周辺の機器も予算があればアップグレードしよう
Gigabitイーサネット(1000BASE-T以上)対応のNASを購入した場合、せっかくだからそれに伴うLANケーブル(パソコンとルーター、ルーターとNASを接続するLANケーブル。カテゴリー5e以上を推奨♪)やルーター(Orスイッチングハブ)などの周辺の機器もGigabitイーサネットに対応したものを用意するとよりデータ通信の高速化が図れる。とくにNASに動画ファイルや音楽ファイルなどをどんどん溜め込もうと思っている人は、予算の許す限りGigabitイーサネットに対応した周辺機器で揃えよう。
迷ったらこのNASを導入
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僕がお勧めするのはこのバッファロー製のNASです。
RAID-0で使えばデータの読み書きの高速化が図れて、全体で1TBの大容量が保存できる。RAID-1で使えば保存容量は半分の500GBに減ってしまうけれども、ミラーリングが可能になるのでデータを安全に保存することが可能。
PC連動電源機能がついているから、LAN内のパソコンが一台でもONになったら・・・NASも自動的に電源が入る仕組み。そのまた逆も然りで、LAN内のパソコンが全部OFFになれば・・・NASの電源もOFFになる。省エネが叫ばれている時代だからこそ、この機能はとっても便利。
この値段でRAIDに対応し、1TBの大容量、PC連動電源機能付きは・・・
十分に購入を検討するに値する商品だと思います。
僕はこれの一つ前の型を利用してますが、個人利用には十分すぎる♪
RAID-1で利用していますけど、動画を直接NASから無線LANでノートパソコンに読み込んでも全然問題なしですね。
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